腎臓病
現在我が国では、腎不全によって毎年約3万8000人新たに人工透析が始まっています。原因となる病気の半分は糖尿病、他には動脈硬化や腎臓病が原因となることが多い状況です。
また、「慢性腎臓病(CKD)」は患者数が現在国内で約1,300万人と推計され、「新たな国民病」と言われています。慢性腎臓病とは、腎臓病、腎機能の低下が続く状態のことを言います。その原因の多くは糖尿病、高血圧、肥満です。腎臓が弱って人工透析が必要になるだけではなく、健康な人に比べて4~5倍、要介護状態になる原因の代表的な病気である「認知症」「脳梗塞」「心筋梗塞」になりやすいことがわかっています。
残念ながら適切な時期に、適切な検査・治療がなされないまま人工透析が始まったり、脳梗塞や心筋梗塞・認知症を発症される方が多いのが現状です。
当院では、腎臓病の患者さんに早期から腎機能維持・腎機能改善のための治療を行っています。また「慢性腎臓病」を予防するために高血圧・糖尿病などの生活習慣病の治療を行っています。
検査
定期的に尿検査や血液検査を行い、治療の効果の判断を行います。
治療
高血圧、糖尿病などの生活習慣病がある場合はそれらの治療を行います。また肥満の解消や禁煙も大事な治療です。
予防
まずは生活習慣病にかからないことです。適度な運動、肥満の解消、禁煙が大事です。また脱水により腎臓が悪くなることもあるので、しっかり水分を摂りましょう。