糖尿病

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糖尿病は、血糖値が上がってしまう病気です。血糖値が高いまま放っておくと、体中の血管に障害が起こります。目の障害(糖尿病性網膜症)、腎臓の障害(糖尿病性腎症)は特に恐ろしい血管の合併症で、それぞれ若い人の失明、透析導入の最も多い原因になっています。また、突然死や後遺症を残すことが多い、狭心症・心筋梗塞や脳梗塞さらに認知症の発症率も非常に高いことが知られています。糖尿病は、早期に正しく治療することが重要です。痛くないからといって、放置してはいけません。

検査

血液検査、尿検査などを行います。血糖検査だけではなく定期的に合併症をチェックするためにコレステロール、肝臓、腎臓の検査を行うことが重要です。

治療

食事療法や運動療法などの一般療法が基本になります。HbA1c値(1-2ヶ月の血糖の平均)を治療の目標に利用します。十分に効果が得られない場合には、患者さんに最も適したお薬による治療を行います。院内で血糖値、HbA1cの測定を行いますので、タイムリーな治療が可能です。
年齢・持病などに応じた目標を立てることによって、無理なく糖尿病とお付き合いしていくことが重要です。

予防

とにかく体重を増やさないことです。そのためには定期的な有酸素運動がおすすめです。体重を5%減らすだけで内臓脂肪が減少し、全ての生活習慣病が改善します。
食事はベジ・ファースト、「食事の時に野菜から食べ始めること」で食べ過ぎ防止や、動脈硬化の原因になる急激な血糖値の上昇を防ぐことができます。

フットケア外来

糖尿病で血糖値の高い状態が長く続くと、神経障害や血流障害が起こります。また、体の抵抗力がおちて、感染しやすくなります。足にできたたこ、魚の目、巻き爪、乾燥によるひび割れなどの小さな傷が気づかないうちに悪化して、最悪の場合は足の切断につながることもあります。そのようなことにならないためには足の観察や早めの手当てがとても大切です。
フットケア外来では、糖尿病療養指導士の看護師があなたの足を守るためのケアやアドバイスをいたします。