高血圧

高血圧にはほとんど特別な自覚症状がありません。しかし、放っておくと次第に脳・心臓・腎臓などの血管が傷み、ある日突然、心臓病や脳卒中、人工透析が始まるなどという死の淵に到着して、初めて高血圧の恐ろしさに気付かされます。このため「高血圧は沈黙の暗殺者(サイレントキラー)」といわれています。

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  • 心臓病
    心臓を動かす血管(冠動脈)も高血圧によって動脈硬化が進んで細くなり、狭心症や、心筋梗塞がおこります。又、心臓は高い圧に立ち向かって血液を送り出すために負担がかかり、ばてて、動きが弱くなり、胸が苦しくて夜眠れなくなったり、息苦しさやむくみが現れたりします。
  • 脳卒中
    脳の血管も高血圧によって動脈硬化が進んでもろくなり、破裂したり(脳出血・クモ膜下出血)、つまったり(脳梗塞)します。一命をとりとめても、手足の麻痺や言語障害などの後遺症が残ることがあります。
  • 腎不全
    高血圧は腎臓の細かい血管でも動脈硬化をすすめ、腎臓の機能が低下していきます(腎不全)。最終的には人工透析、あるいは腎移植が必要になります。

検査

定期的に血液検査、尿検査などを行って心臓病や腎臓病などの合併症があるかどうかを判断したり、合併症があるときには治療の効果の判断を行います。

治療

それだけでは血圧が下がりきらないときにはお薬を使います。庄原は特に夏と冬とで寒暖の差が激しく、血圧が夏は下がりやすく、冬は上がりやすい環境です。ご自宅で血圧を測っていただいてそれを参考に生活、年齢、持病、季節などを考えながら、きめ細かな治療を心がけています。

予防

体重を増やさない、塩分を控える、定期的な有酸素運動、生活リズムを整えるだけで改善することもあります。ちなみに体重を5%減らすだけで薬が不要になった方も多数いらっしゃいます。